MASK VASE

狩野佑真

飲食店などで食事をする際にマスクの置き場に困り、ついポケットに突っ込んでしまったり卓上に置いてしまうことがあります。最近では使い捨ての紙製マスクケースが普及されつつあるが、それに対するスタンドはまだ定着していません。

マスク着用が必須となった「新しい生活様式」に対するプロダクトでありながらも、いずれ訪れるであろう終息後の生活においても違和感なく継続して使用できるようにデザインしました。コロナ禍においてはマスクケーススタンドとして使用し、終息後はそこに草花を添えられます。マスクケース収納部分には抗菌効果がある銅を用い、それは草花にとっても延命作用をもたらします。彩りのある生活を忘れないようにという想いも込め、一輪挿しとマスクケーススタンドが一体となったデザインを考案しました。

MOVIE

一輪挿しとスタンドが寄り添っているようなデザイン。

コロナ終息後の生活においても、その機能は花器に置き換わり、日常生活に違和感のないデザインを目指しました。

DESIGNER

狩野佑真

狩野佑真

東京造形大学デザイン学科室内建築専攻卒業後、アーティスト鈴木康広氏のアシスタントを経て2012 年にデザイン事務所「studio yumakano」設立。ネジ1本からプロダクト・インテリア・マテリアルリサーチまで、実験的なアプローチとプロトタイピングを重視したプロセスを組み合わせて、様々な物事をデザインの対象として活動している。