NN5会場構成
浦田孝典 + 伊澤真紀 / 木之内憲子
浮遊感が導く静謐な展示。
展示作品に自然と視線が集まるよう、展示台の存在感を極限まで抑えました。厚さ4mmのアルポリックを用いた天板に、荒川技研工業のワイヤーシステムを組み合わせることで、展示台自体が宙に浮かんでいるような軽やかな印象を実現。照明にはTIL社製の高品質な日本製照明を使用し、作品の魅力を繊細に引き立てました。機能と美しさを両立した、静謐で集中力の高まる展示空間です。
2025年6月11日(水) – 16日(月)に大阪高島屋で開催された「NEW NORMAL POP-UP STORE & ミラノ凱旋展」の様子。
本展示は、「Osaka Art & Design 2025」のプログラムの一環として実施されました。会場では、ミラノで使用した什器をそのまま持ち帰り、会場の形状に合わせて再構築しています。会期中にはトークイベントも開催され、多くの方にご来場いただきました。
COMPANY

荒川技研工業株式会社
1975年にワイヤーグリッパー( ワイヤーを金具に挿入すれば任意の位置で固定、移動ができる金具) を世界で初めて開発した金具メーカー。2017年、本社・表参道ショールームにTIERS GALLERY を開設。クリエイターとの協創による新たな価値創造を積極的に行っています。 ※ 本プロジェクトは、2020年の第1回より荒川技研工業株式会社の協力のもと開催しています。
DESIGNER

浦田孝典 + 伊澤真紀 / 木之内憲子
浦田孝典:TYD INC.を経て2010年TAKANORI URATA DESIGN INC.設立。2014年アウトドアギアブランドsunsetclimaxを設立。主な受賞歴として、GOOD DESIGN AWARD(日本)、DFA Design for Asia Awards(香港)、iF DESIGN AWARD 2019(ドイツ)Architecture MasterPrize(アメリカ)、A'design AWARD (イタリア) 、International Design Awards (アメリカ)などを受賞している。 / 伊澤真紀:人の暮らしをデザインすること、空間やモノが人にどう作用するかを考え主にインテリア、プロダクト、パッケージのデザインを手がける。見た目の美しさだけではなく、人の心に響く、美学と機能性が融合したものづくりを目指す。大阪芸術大学芸術学部デザイン学科卒業。インテリアデザイン会社、デザイン事務所を経てmaki izawa design studio設立。A’ Design Award and Competition Bronze 受賞。 / 木之内憲子: 東京芸術大学大学院(版画研究室)修了後、デジタルアートワークを制作し始め、 以来一貫してデジタルでの作品制作を行っている。 2002年よりIllustrator、Photoshopを使い、コンピューターグラフィックスをアカデミックな絵画のロジックで描くCG作品を 制作。2013年よりCG作品をベースとした映像の制作を始める。 動画作品はCGの理論に加えて「時間軸のある絵画」という概念で制作。どのシーンを切り取っても絵画として成立する、 生み出される作品は「連続した絵画の集合体」である。 物語を語る動画ではなく、五感に訴える「感じる」動画であることを目指すことでこれまでにない表現を創造することを 目指している。